上高地と五色ケ原ハイキング

                            野洲市さざなみスポーツクラブハイキング
         2015年7月26日〜27日

            第2日目 五色ケ原 シラビソコース

      

      五色ケ原は、北アルプス乗鞍岳の北西山麓に広がる3000haの広大な森林地帯です。
     これまでほとんど手つかずの希少な自然が豊富に残る、まさに秘境です。
      山地帯から亜高山帯にわたる植生は、ブナ、ミズナラ、サワグルミなどの夏緑広葉樹林や、
     シラビソ、オオシラビソ、コメツガなどの針葉樹林が主体となり、可憐な花を咲かせる山野草も
     多数確認されています。
      また、乗鞍岳を源とする多くの渓流と滝、池、湿原、さらに多種の獣、野鳥、昆虫などの
     野生動物が生息し、四季折々自然の多彩な表情を見ることができます。
      五色ケ原は「自然と人間の共生ゾーン」です。自然環境の保全と自然生態系の
     質的向上を基調として、自然環境に無理のない最低限の自然歩道と休憩・避難施設を整備し、
     自然探勝の聖地として公開しています。
       以上 地図と案内文は 有限責任事業組合 五色ケ原の森運営共同事業体 発行 五色ケ原の自然
        より抜粋させていただきました

       
        シラビソコースのハイライト  横手滝

      行程
      ジョイフル朴ノ木 〜 五色ケ原入山口 〜 出合い小屋 … わさび平 … 岩魚見小屋
      6:40         6:50(7:05)     7:35(7:45)   10:25 10:45(11:20)
      … シラビソ小屋 … 雄池 … 横手滝 … 桜根滝・布引滝 … 出合い小屋 〜
      12:40(12:50)   13:40  14:40     15:10      15:15(15:50)        
      ジョイフル朴ノ木 〜 野洲駅    ( 〜 バス  … 徒歩 )
      6:25(17:00)     21:00
       
       
       シラビソコース   出合い小屋をスタートして赤線を7時間30分歩き、スタート地点に帰る

      宿を6時40分出発、五色ケ原入山口の建物へ。

      五色ケ原は永続的に自然環境を保全するため入山を制限している。
      入山希望者は事前に申し込みをし、専属のインストラクター(以後ガイドさんと呼ばせて
     いただきます)が同行して案内をする。
      料金(ガイド料、施設利用料、傷害保険、ガイドブック等が含まれる)は、
     大人 9000円/一人、小学4年生以上の小・中・高校生は 5300円/一人。


      五色ケ原の説明を受けて、ガイドさんの紹介(10名に一人ガイドさんがつく。
     私たちは3グループに分かれる))の後、他の団体2グループと一緒に
     専用バスでスタート地点の出合い小屋に向かう。
      なかなかスリルのある30分間だった。
     バスが登って行くにつれ、狭い道にはガードレールもなくなってカーブの連続。

          
    7時35分 出合い小屋到着。7時45分スタート。  私は3班(3班は先頭を歩く)

        
    3班のガイドさん。ユーモアがあってロマンチスト。 額縁のような木、一人一人記念撮影。

        
     雌池 神秘的な色                 ゴスワラと呼ばれる岩塊が集積している

            
      直径1m以上の岩塊が幾重にも積み重なり、岩にはコケ類が生育する。これはヒカリゴケ。
      五色ケ原は乗鞍岳の噴火(20万年前〜13万年前、 1万年前〜現代)による
     溶岩で形成されている。

        

      出合い小屋から昼食場所の岩魚見小屋まではずっと登り。
      このあたりで後ろの2グループは2頭の月の輪熊を見たと興奮していた。
     沢を渡って行ったそうだ。私たちは先頭を歩いていて見ることができなかった。
      ガイドさんが熊を見せてあげられなかった と最後まで気にしておられたが
     生き物のことだから仕方がないですよ。
      良い方なんだなあ ガイドさんは。熊の糞はあっちこっちで沢山見たね。

            
             登って行くと大きな水の音がする。日雇声滝(ひよごえたき)の標
             日雇(ひよう) とは材木を流す仕事をしている人のこと だとか

                
           
      民話
      山奥から御料の桧材を伊勢に出すために川だしした。
      日雇の人たちは上流から木遣りを歌いながら材を流してきたが、
     この滝があるのに気がつかず8人が死んだ。
      この滝の音は日雇の木遣りの声がすると言われている。

           
      五色ケ原はあちこちで水が湧き出ている。 ここもその一つ籠尾清水。冷たくて綺麗な水。

           
            木の根が地表(岩の上)に張り、その上に苔が生えている

           
            観音岩 

           
            木道を行く

      出合い小屋をスタートして最初の休憩場所、額縁の木の所で自己紹介をする。
     その時Mさんの趣味が詩吟というので皆が聞いてみたいと希望した。
      次の休憩場所でお願いすることになった。
      山中の見渡す限り人工物のなにもない所で、Mさんの吟じる 「葡萄」 に感動した。
     どちらかというと 細身で華奢にみえるMさんのどこからこの声量がでるのだろう と思った。
      詩吟についてなにも知識がなく、内容も 葡萄酒を飲んで酔って… 
     そんなくらいしかわからなかったが、詩吟っていいもんだなあ。Mさんありがとう!

      youtube 奉観流の矢橋奉城さんの吟詠 涼州詞 王翰 とその解説から
      真っ赤な葡萄の美酒を夜、星の光でも光るという美しい杯で飲もうとすると、誰かが馬上で琵琶を奏で、
      酒盛りに興趣を添えてくれる。酔いつぶれて砂漠の上に倒れ伏してしまっても、どうか笑わないでくれ。

      昔からこの西域に出征して、無事に郷に帰った者は何人いるだろうか。
      一兵士たちのやるせないわびしさが聞こえるようである。

                        
      そんな内容を理解して聞いていたら、もっと深く味わえたかもしれない。

           
            わさび平湿原  花が豊富で楽しめる

           
            わさび平湿原を行く    後15分ほどで岩魚見小屋だ

           
            10時45分岩魚見小屋に到着 スタートから3時間  昼食



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