星が崎城跡と周辺文化財巡り

                           えこっち・やす「自然・山部会」ハイキング

      2022年6月4日

      えこっち・やす山部会のスタッフの方と参加者、合計20名で野洲クリーンセンターの駐車場を
     9時半にスタートしました。文化財保護課の福永清治さんが案内して下さいました。
      
    
     地図1 頂いた資料から

      
      歩いたコース  山に入ってすぐの場所と鏡神社で須恵器のかけらが見つかりました。

      
       クリーンセンターから舗装路を少し下ると右側に山に入る道があります。
      橋を渡ります。

      竜王町と野洲市の境に位置する鏡山一帯には、古墳時代後期(約1500年前)から
     飛鳥・奈良時代(約1300年前)に渡って焼かれた焼物「須恵器」の窯跡が数多く存在
     します。現在確認されている須恵器窯跡の分布状況(鏡山古窯址群)から、
     かつてはこの鏡山の麓が須恵器の一大生産地(推定100基以上存在)であった
     ことがうかがえます。
       
頂いた資料から抜粋させていただきました。
      
      福永さんが、「これから入る山の中にも窯跡ではないかと思える場所が
     あります。須恵器のかけらが見つかるかもしれませんよ」とおっしゃった。

      山に入って少し下ります。

      


      
       発掘しないとわからないが、この地形は窯跡ではないかと思うと福永さん。
      皆で周りを探す。

      
       あったのです、須恵器のかけら。いく片も見つかりました。
      見つかるかもしれませんよ、とおっしゃった福永さんがびっくりされていました。
      まさか!ほんとに見つかるとは、と。

      
       須恵器のかけらを発見した場所のすぐ近く、足元に苔むした石仏がころがっています。

      


      
       足元の石仏の傍にある説明版。

       さあ、これより急な登りになります。

      
       尾根への登りの途中、山が削られています。

       
        尾根にでました。

      
       尾根を登ったり下ったりして、10時39分星が崎城跡に到着です。

         

    


      

      
        上2枚の写真は星が崎城の石垣

      
       城跡からの眺め。琵琶湖と長命寺山、八幡山、岡山が見えます。
      手前の山(鏡神社の裏側の山)は山頂が削られています。

      
       国道8号線を走っていて、いつも気になっている山です。
      何年か前、木が切られてしまいました。その内に山頂で重機らしきものが見える
     ようになりました。私は勝手に妄想、古墳か城跡の発掘調査が行われていると思って
     いました。発掘が終わったら見学ができるのではないかと楽しみにしていました。
      星が崎城跡から目の前の位置です。採土場(そんな言い方があるのかどうか)でした。
     妄想から覚めてがっかり

      さあ、気を取り直して、西光寺跡と道の駅かがみの里目ざして下ります。急な下りです。

      
     
      

      西光寺跡に到着、昼食です。
      
      西光寺は、弘仁9年(818)、伝教大師最澄が中興し、嵯峨天皇の勅願所となって
     僧坊300を開くほどに発展したとされます。その後、戦国時代末期の元亀2年(1571)
     に織田信長の兵火にあい焼失したと伝わります。
      
      この寺院は東山道(近世中山道)鏡宿に近く、寺院跡と考えられる山麓の平坦地には
     鎌倉時代の宝篋印塔(重要文化財)と室町時代の石燈籠(重要文化財)が残されて
     います。また、仁王堂には室町時代初期の金剛力士像(花崗岩製)が安置されています。
      
頂いた資料から抜粋させていただきました。
       
      

       
        重要文化財の宝篋印塔

            
             重要文化財の石燈籠

      
       仁王堂 室町時代のものという金剛力士像が安置されています。

      
       仁王堂の石仏

      
       仁王堂の目の前に道の駅かがみの里があります。
      この階段を降りるとかがみの里の駐車場です。そこでトイレ休憩。

      かがみの里から国道8号線を歩道橋で渡った所に、源義経の元服池があります。

     

        
     石碑                      元服池 小さな池です。
      
                        鏡神社

      朝鮮半島の新羅国の王子である天日槍がこの鏡地域周辺にやって来て、半島で活躍して
     いた須恵器の製作技術者である従人を鏡山周辺に住まわせ、製陶業=「須恵器」づくりをおこし
     発展させたことから、鏡の里(ムラ)の人たちが、金属・製陶業の創始者として天日槍を称え
     この社に祭神として祀ったことが伝えられています。
      
頂いた資料から抜粋させていただきました。

       
        元服池から20メートル位8号線を近江八幡市方面に進むと、鏡神社があります。
       石段を登るとすぐ義経の烏帽子掛け松があります。

       


       
        本殿

    

      鏡神社本殿の左手から過去に須恵器が発見されているそうです。
     今日も須恵器のかけらを一つ、参加者のお一人が見つけました。


      8号線を野洲市方面に戻り、平家終焉の地に向かいます。
     8号線から少し山裾の方へ入ります。以前はうっそうとしていて少し気味が悪かったの
     ですが、現在は道も整備され明るくなっています。

       
        平宗盛、清宗親子の胴塚

           


       


      
       8号線から見た池。左奥のこんもりした山の裾が胴塚のある場所。コンクリートの
      駐車場のような建造物によって分断されています。

      今日はお天気が良く暑かったのですが、湿気が少なくからりとしていたので
     気持ちよく歩くことができました。福永さんの専門的な解説付きのウオーキングは、大変
     贅沢で楽しいものでした。
      えこっち・やす山部会の皆さん、福永さん、ありがとうございました。


                     ウオーキングへ 戻る

                      TOPへ  戻る