飛鳥ぐるり一周ハイキング 奥飛鳥を歩く
               あすか
                      国営飛鳥歴史公園(案内 飛鳥里山クラブ)


    2015年10月31日

          
          刈り入れの終わった棚田の道を歩く

      10月25日、チャレンジ比良登山に参加した時、小女郎池でばったり友人に
     お会いした。31日に飛鳥を歩くんだけどどう? と誘われた。
      実施日まで6日しかない、多分だめだろうなと思ったが翌日電話をするとOKだった。
      国営飛鳥歴史公園主催のハイキングで、案内は飛鳥里山クラブの皆さん。
     参加者20名に案内人は11名という贅沢なハイキングだった。

          
          国営飛鳥歴史公園をスタート、約15kmのコース

         

      JRで京都まで、京都から近鉄に乗り換えて飛鳥へ約2時間。
      飛鳥駅から徒歩で約7分、飛鳥歴史公園館に。

         
      10時15分頃にスタートしてすぐ鬼の雪隠へ 墳丘土を失った古墳の石室の一部
           (この後訪ねる有名な石舞台も墳丘土を失った古墳だそうだ)

       

   鬼の雪隠 石室の蓋の部分。            鬼の俎 石室の底石 
    後の竹やぶの中に鬼の俎(底石)がある。  
    何らかの理由でここまで落ちてきた。


       
    甘樫の丘                       甘樫の丘展望台からの眺め


          
       甘樫の丘の麓にある茅葺の家 何かの記念館かと思ったが個人のお宅だとか。

       
    水落遺跡 
      中大兄皇子(天智天皇)が日本で初めて漏刻(水時計)を作ったと
     日本書記に記されている。発掘されたこの遺跡は、一辺が22.5m、
     高さ1mで正方形の土檀の上に4間四方の楼閣がたっていたとみられる。

       
    飛鳥寺   
      蘇我馬子が氏寺として建立。鎌倉時代に落雷により火災。
     創建時の建物はすべて焼失し、江戸時代に再建された。


          
          兄と妹の兄妹が楽しそうに駆けていた。この後女の子が転んでしまうが、
         大勢の人が見ていたので泣くに泣けず… 我慢したね。

     
      舒明天皇の「飛鳥岡本宮」(630〜636年) 皇極天皇の「飛鳥板蓋宮」
     (643〜645・655年)。
      斉明天皇と天智天皇の「後飛鳥岡本宮」(656~660年) 
     天武天皇と持統天皇の「飛鳥浄御原宮」(672〜692年)
      飛鳥は約100年間、倭の国の都だった。

           
         伝飛鳥板蓋宮跡(でんあすかいたぶきのみやあと) 
           ここには複数の宮殿遺構が重なっており、現在復元されている
          石敷広場や大井戸跡は上層の飛鳥浄御原宮のもの。

          
          石舞台公園 石舞台は左の大きな木の上あたり  ここで昼食

      
      石舞台  
        花崗岩で作られた玄室が露出しており、その形状から石舞台と呼ばれている。
        約30の石が積まれ、総重量は2300tに達すると推定されている。
        盛り土がはがされているため、その形状は2段積の方墳とも上円下方墳とも
       推測されている
        石舞台古墳は、蘇我馬子の墓であるとする説が有力である。

           
      石舞台から棚田のある田園地帯を歩いて峠を越え、キトラ古墳、高松塚古墳へと向かう

           
        棚田の中の古墳 都塚古墳。ピラミッド型の珍しい古墳。
        被葬者は不明だが、蘇我一族の有力者 蘇我稲目の墓との見方が有力。

        
     稲淵棚田風景                     面白い案山子が

        
                            力作揃い

         
          棚田を登り朝風峠へ 峠からはミカン畑の中を下って行く
          山の辺の道を歩いた時も奈良県でミカンが栽培されているのに驚いたが、
         冬でも暖かく温暖な気候なんだな。

        
     朝風峠を下ってからしばらくは、田んぼや野菜畑のゆるやかな丘が続く。
     栗原寺跡を通って、もう一度小さな峠を越えてキトラ古墳へ向かう。

        
     キトラ古墳                    以前は谷だったそうだが公園にする工事中
                               左上にキトラ古墳がある

         
          上の看板のような公園になるという

           

            高松塚古墳


        
   15時30分 スタート地点飛鳥歴史公園館へ戻る    10月31日~11月8日まで
                                  高松塚古墳壁画の修理作業室
                                  公開をしていた。
     受付は4時までだったので、ハイキング参加者の内希望者で申し込みをする。
    4時から30分間の見学。
      
           
      作業室内部 見学は窓ガラス越し  奥の扉の向こう側ではキトラ古墳の壁画も修復中

           
      作業風景  31日は土曜日だったので作業はお休み。パンフレットの写真から。

      
       石室展開図

      
       修理作業室  
        西壁女子群像のスカートの鮮やかな色が蘇っていた。
        南壁(自信はないがそうだった気がする)の一部が欠けていたが、
       盗掘者が入った場所だという。
        燈明皿(鎌倉時代のもの)が石室内に残されていたそうで、
       鎌倉時代に盗掘されたのであろう という説明だった。
        以上4枚の写真は、文化庁文化財部古墳壁画室発行のパンフレットから使わせていただきました。
    
      観光客があまり行かない奥飛鳥を案内していただくという、贅沢なウオーキングを
     企画してくださった国営飛鳥歴史公園と飛鳥里山クラブの皆様ありがとうございました。
      飛鳥の風景は日本(故郷)の原風景のような気がしました。
     懐かしいような胸がキュンとなるような …
      その上、予期せぬ幸運 高松塚壁画も見学できて、幸せな一日でした。
      今度は違う季節、春にもう一度訪れたい。
                               
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