東寺(京都市)初弘法

      2016年1月21日

       
        金堂と賑わう市

      以前から東寺の「弘法さん」と北野天満宮の「天神さん」に行きたいと思っていたが、
     なぜかその機会がなかった。
      「弘法さん」は毎月21日(弘法さんの命日)に、境内に千軒以上の露店が並び賑わう。
     12月21日を終い弘法と呼び、1月21日を初弘法という。今冬初めての雪が降った日の
     翌日、初弘法に行って来た。
      防寒ブーツを履いて出かけたが、京都には雪がなく青空も時折見えた。
      JR野洲駅9:14の電車で京都駅へ、近鉄に乗り換えて東寺で下車。東寺駅を出ると
     弘法さんへ行く人、人。その人の波に合わせて歩いて行くと歩道にも露店が並んでいる。
     警備員さんの誘導で東寺東門へ、10時に到着。
      家を出てから1時間で着いた。こんなに近くて早く着くのにどうして今まで来なかった
     のだろう?
       ※ 「天神さん」は、菅原道真公の誕生日(6月25日)、薨去された日(2月25日)に因んで、毎月25日に
      北野天満宮の境内に露店が並んで賑わうらしい。

        
         東門を入るとびっしり露店が並んでいる

        
         食べ物屋、古着屋(着物)、砥石屋、陶器屋、刃物屋など いろいろ


                   竹製品 本物かと思った昆虫

        


        

                      これも手作り

        


      五重塔が1月21日(木)から2月21日(日)の期間公開されていた。
     (10:00から16:00) 今日が初日、ラッキーだった。拝観料800円を払って中に入ると、
     外の弘法市の喧騒が嘘のように静かだ。

               

      国宝 五重塔。高さ 55m。創建以来4度焼失、現在の塔は江戸時代(寛永21年
     1644年)に5代目の塔として建てられた。
      内部は撮影禁止。心柱を大日如来に見立て、周囲の須弥壇に阿しゅく如来、
     宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来の金剛界四仏と八大菩薩を安置している。


      周囲の壁にも全面に壁画が描かれていて、教科書に載っていた見慣れた弘法大師が 
     描かれていた。
               以上青字部分は東寺 パンフレットを参考にしました。
            
          


         

      左、金堂(桃山時代 国宝) 優しいお顔の薬師如来、日光、月光菩薩に心が穏やかになる。
      右、講堂(室町時代 重文) 大日如来を中心に21体の仏像が安置され、弘法大師の
     密教の教え立体曼荼羅(密厳浄土の世界)を表現しているという。
      ところでお寺に行っていつも感じることは、仏像の種類の多さとその違いがさっぱり
     解らないということ。知識のなさと信仰心のなさに恥じ入るばかりだ。
     良い機会なので調べてみた。

      仏像の種類

      如来  菩薩  明王  天部(てんぶ)  羅漢・高僧 (左から位の高い順

      「如来」
      如来とは「真実から来た者」「真理を悟った者」という意味。釈迦が出家後に粗末な
     衣一枚で宝冠、装飾品を身に着けない姿。悟りを得て最高の境地に達した者に
     与えられる最高ランクの仏。
      釈迦如来、阿しゅく如来、阿弥陀如来、薬師如来、毘盧遮那如来、大日如来、
     多宝如来、五智如来
などがある。

      「菩薩」
      菩薩とは「悟りを求める者」。釈迦が出家前に釈迦族の王子だった頃の豪華な衣装、
     宝冠、装飾品を纏った姿。修行中の仏、修行者、如来を目指す者。
      聖観音、十一面観音、千手観音、如意輪観音、不空けん索観音、准てい観音、
     馬頭観音、弥勒、地蔵、勢至、虚空蔵、普賢、文殊、月光、日光
などがある。

      「明王」
      如来の命を受けて、いくら諭しても正しい道に向かわない人に対して、髪を逆立てて
     怒ったり縄で強引に相手を屈服させたりする役割の仏。密教系の仏像で如来の化身
     とも言われている。
      不動、降三世
(ごうざんぜ)、軍茶利(ぐんだり)、大威徳(だいいとく)、金剛夜叉(こんごうやしゃ)
     愛染
(あいぜん)、孔雀、烏枢沙摩(うすさま)、等。

      「天部」
      天(天部)とは、天上世界に棲む鬼神(仏教に帰依した神々)を意味する。仏教を信じる
     心を妨げる外的から人々を護り、仏法を守護するという役割を持つ。釈迦の説教に感動し
     仏教に帰依した他教の神々。
      天(天部)とは如来、菩薩の領域と人間(衆生)との中間に位置する。
      梵天、帝釈天、持国天、増長天、広目天、多聞天、毘沙門天、弁財天、吉祥天、
     鬼子母神、韋駄天等。


      「羅漢・高僧」
      釈迦の生前から深く仏教に帰依し、仏法を護持すると誓った弟子(十大弟子)や、
     悟りの境地に近づき尊敬を集めた高僧。十六羅漢、 五百羅漢等。
          
以上 buddha.anabi.jp  仏像の種類 より引用させていただきました。

      如来が粗末な衣一枚、菩薩は豪華な衣装を身に着けているということを始めて知った。
     これからお参りする時はそんな点にも注意したいものだ。

       

      帰りは南大門から。南大門を出ると、アオサギが大勢の人で賑わっているにもかかわらず
     怖がる様子もない。何を狙っているんだろう。

      
       飛んだ

         
          誰かがパンかお菓子を投げたようだ。ここには魚はいないよね。

                      東寺境内図

         


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