京都迎賓館


    2017年9月4日(月) 晴れ

      

      京都迎賓館は、平成17年4月に開館した国の迎賓施設です。京都迎賓館の建設に
     あたっては、11種類の伝統技能者の技を活用しています。
      また、館内には、14種類の伝統技能を活用した多くの調度品を配置しています。

      今回、京都迎賓館プレミアム企画、体験型参観 「菊花彩る重陽のおもてなし」
     に参加する機会があり行ってきました(ツアー)。


      京都迎賓館の参観は15時から17時。それまで鈴虫寺と蘆山寺に参拝しました。

        

      妙徳山華厳寺(鈴虫寺) 秋だけ鳴く鈴虫が季節に関係なく一年中鳴いているので
     鈴虫寺と呼ばれています。冷房の効いた(鈴虫の為)お座敷で、御住職のユーモア
     あふれる説法を聞くこと30分。
      六千から七千匹いるという鈴虫の音を聞きながらお茶とお菓子の接待を受けました。

              
      草鞋を履いた珍しいお地蔵様。
      お参りする時は、住所、氏名、一つだけお願い事をします。
      このお地蔵様は草鞋を履いているので、家までお出で下さり願いをかなえて
     くださるのだそうです。(電話、メールアドレスには対応していないそうです)

       
      私は知りませんでしたが、鈴虫寺は随分有名なお寺のようです。
      あっという間に行列ができて、お座敷も一杯になりました。

       
      昼食の後、京都迎賓館の東、蘆山寺へ。
      当地は紫式部の曾祖父、中納言藤原兼輔から伯父の為頼、父の為時へと伝えられた
     広い邸宅でした。紫式部はこの邸宅で一生の大部分を過ごし、源氏物語を執筆しました。
      蘆山寺はその邸宅址に建てられた寺です。

       
      桔梗の庭。
      源氏物語五十四帖の巻名の一つ朝顔に因んだ庭。その時代には現在の朝顔の花は
     存在しませんでした。桔梗か槿(むくげ)のことを朝顔と呼んでいたのではないかと
     いわれています。

       
      紫式部ゆかりの寺のムラサキシキブ


     京都迎賓館
     2時過ぎ京都迎賓館に到着。厳重なセキュリティーチェックを受けて時間まで待機。

        
     藤の間での能楽観賞30分。金剛流による 枕慈童 を観賞する。
     壁面装飾は、日本画家の鹿見きよみち氏の下絵を基に、綴織りの技法を
    用いて製作された織物です。左の写真は全体、右の写真はその一部分です。
      
       
      藤の間舞台扉。故 江里佐代子氏 「響流光韻」(こうるこういん) 
     截金(きりかね)の技法を用いて製作されました。

       
      上の截金作品をアップで写したものです。
      金箔、銀箔、プラチナ箔を細く切り貼りつけています。
     とても人間技とは思えない精巧さと美しさです。

       
      藤の間の天井照明。和紙を用いた照明は暖かく柔らかな光です。

       
      夕映えの間にてお茶をいただきました。

        
     重陽の節句は菊の節句ともいいます。菊の花のお菓子です。

      
      愛宕夕照 愛宕山に夕日が沈む様を描いたものです。
      反対側には、比叡山を月が照らす様を描いた 比叡月映 があります。
      いずれも、日本画家の箱崎睦昌氏の下絵を基に製作された綴織りです。

      
      桐の間  全長12メートル、漆の一枚仕上げの座卓。

      
      桐の間 掛け軸と花


       庭 園

      
      東西の建物をつなぐ橋 池に架かる廊橋 

      
      廊下から簾越しに

      
      舟遊び用の舟底の平らな舟。 琵琶湖の丸子船と同じ作り方をしているそうです。

      
      雪見障子越しにみる池


      生け花
       重陽の節句に因んだ菊の生け花 

          

      

      


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