3Y ガチャの旅  

                  日野町ひな祭り 後編

                          

      
       近江日野商人館(山中兵右衛門邸)の雛飾り

      近江鉄道日野駅から歩いてあっちこっちと写真を撮りながら来たので、ひな飾りの
     街並みにたどり着いたのはもう昼時。喫茶店で昼食を済ませ、お店の方に近江日野
     商人館の場所を教えてもらう。(すぐ裏)
      各家々200か所近くでおひな様が見られるらしいのだが、私たちはその街並みの
     ほんの入口の所で 時間切れ。全部見るには何日かかるのか。また来年のお楽しみ。

       
     商店に飾られたおひな様

         
          手作りのおひな様

      
       享保雛

      このひな人形は、信楽院本堂の天井画を描いた 高田法眼敬輔 が延享元年
     (1744)に第8代将軍徳川吉宗公より拝領したものとして伝えられている。
     無料休憩所の方に、日野で一番古いおひな様だと場所を教えて頂いた。
     ありがとうございました。

      
       日野商人 山中兵右衛門邸   現在は近江日野商人館
       午後の見学はこちらで。見どころが一杯。

      
       玄関をはいると華やかなひな飾り

       

     
         
          鴻巣雛

      埼玉県鴻巣市のみで江戸時代に作られていた地方雛。現在、埼玉地方でも
     ほとんど残されていないひな人形。日野商人は北関東(埼玉、群馬、栃木)で商いを
     していたので、持ち帰ったものが残っている。

         
     
        おひな様はここまで。これ以下は資料館としての近江日野商人館を紹介。

         
          電話と壁に貼っているのは電話帳

       
     電話室                    日野商人の定宿が置かれていた街道

         
          山中家は酒造業を営んでいた

         
          日野の丁稚さんが作詞した あの子はたあれ と ちんから峠
      スイッチを押すとあの子はたあれの歌が流れてくる。他に人がいないのをいいことに、
     童心に帰って一緒に歌う。
          
       


         
          昔の写真と乾板
      写真の歴史のひとこま。
      今は私のようなおば(あ)さんでも、シャッターを押せば写真が撮れ、パソコンと
     プリンターがあれば簡単に写真印刷ができる。

      蒲生氏郷と近江商人のふるさと日野町は、見どころいっぱい。ほんの一部分の
     紹介で終わった。いつの日かまた訪れたい町だ。

      近江商人の経営理念は、現在においても示唆に富んでいる。下記した山中家の
     家憲は一見””あたりまえ”” のことを言っているが、””あたりまえ”” 程難しい
     ものはない と私は思っている。

                    近江商人について
      近江商人とは、近江国内に生活拠点を置き、近江国外で商う江戸時代
     以降の商人をいう。
      日野商人、八幡商人、五個荘商人、愛知川商人、高島商人などがある。
      日野商人は主に北関東(埼玉、群馬、栃木)を商いの場とし、日野千両店と
     呼ばれる多店舗商法。
      八幡商人は江戸、京都、大阪などの大都市を中心に、八幡大店といわれる
     一店大型商法。とそれぞれ特徴がある。
      近江商人は、不景気時に失業者へ仕事を提供する「お助け普請」などを行い、
     現在の失業対策や公共事業のような役割を果たしていたようだ。

         山中兵右衛門家の200年前の家憲 「慎み十か条」

                    慎
      1、「役職を利用し、私生活では威張らない」という慎みを日常の心がけとせよ。
        なお、陰徳を汚さぬ慎みある言動を。
      1、先祖に感謝する仏事を大切に行え。
      1、とにかく、不誠実な行動は慎め。
      1、仕入れにあたっては十分に吟味し、良い商品を売る努力をせよ。
        なお、不正・粗末な商品は売るな。貪欲に儲けることも慎め。
      1、お客様への商品は、真心のこもったものを。
      1、小口のお客様こそ、かえって大切に。
      1、見栄を張るような派手な商いはするな。
        なお、商いは控えめに行え。
      1、米相場など、決して投機的な相場に手をだすな。
      1、商売替えするな。
      1、従業員をかわいがれ。
        なお、頑張っている従業員は必ず誉めてやれ。
                         右の通り守ること  以上
      享和2(1802)年 壬戊の春
                        
光栄(2代目兵右衛門) 78歳に書く


      茶色で書いた部分は近江日野商人館のパンフレットを参考にしました。

        
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