渡岸寺観音堂(向源寺)と大通寺

      2024年3月30日

      長浜市高月にある渡岸寺の十一面観音様を拝観したのは、5年前の2019年4月14日です。
     観音様をまた訪れたいと思っていましたが、コロナの流行によってその機会がありません
     でした。
      今年、家族を誘ってやっと再訪できました。

      
       JR高月駅  駅から徒歩10分ほどで向源寺(渡岸寺観音堂)に着きます。


                  向源寺(渡岸寺観音堂)

      
      
       聖武天皇の天平8年、都に疱瘡が大流行し、死者が相次いだので、天皇は
      除災の祈祷を僧泰澄に勅せられました。泰澄は勅を奉じ、祈願をこめて
      十一面観音を彫み、一宇を建立し息災延命、万民豊楽の祈祷をこらして、
      その憂いを絶ったと伝えられています。
       桓武天皇の延暦20年には、比叡山の僧最澄が勅を奉じて、七堂伽藍を建立し、
      多くの仏像を安置しました。

       元亀元年、浅井長政と織田信長の戦いにより堂宇はことごとく焼失しました。
      住職巧円をはじめ土地の住民たちは、観音様を猛火を冒して搬出しましたが、
      お守りするお堂もなく、土中に埋蔵して難をまぬがれたといわれます。

       その後、巧円は真宗に転宗し、向源寺を建て諸仏は秘仏としてお守りして
      きました。
                     
渡岸寺パンフレットより

      
       山門から本堂を望む

      
       山門を入ってすぐ右側に、十一面観音像を埋蔵したという場所があります。

      

      国宝十一面観世音菩薩は本堂の隣、慈雲閣(収蔵庫)に安置されています。
     勿論ですが撮影は禁止です。
      以下の写真は購入した写真集 渡岸寺観音堂 向源寺 からいただきました。

           
             国宝 十一面観世音菩薩 像高1.95M 一木造り

           



      高月駅前の蕎麦屋さんで昼食を済ませ、長浜の大通寺へ向かいます。
      長浜駅から北国街道を北上し、賑やかな大手門通りを抜けると長浜御坊表参道です。

      
       町中を流れる米川、シラサギやオオバン?(鳥に詳しくないので自信はないのですが)
      が人を恐れる様子もなく餌を捕っています。

      


                真宗大谷派 長浜別院 大通寺

    
     大通寺本堂の切り絵障子 

      切り絵障子は、2019年5月に行われた「宗祖親鸞聖人750回御遠忌」記念事業の一環で、
     米原市在住の切り絵作家早川鉄兵さんに制作を依頼したものです。
      毎年春に限定公開しています。(今年2024年は3月22日から5月12日まで。)
                   大通寺ホームページより

      
       表から

      
       本堂の内側から   

      
       外側から

      
       本堂の内側から

      

      内側から見る方が切り絵の美しさが強調されます。


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